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30代の婚活 独身女性たちの叫び 別館

30代の婚活や30代女性にまつわる色々な話。

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だいじなお話 その3

今日は、前回のつづきです。




待ち合わせの駅にたどりつくと、
まず、深呼吸をします。



ふぅぅぅ。


よしっ。いこう。



何となくSさんの方が早く待ってる気がしたけど、
やっぱり、もう来てました。


待ち合わせの15分も前なのに、早いです。


何となく、それでまた緊張が高まります。



軽く会釈したつもりだけど、
やっぱり、うまく笑えない。


ううぅぅ。

ほんとは、もっと可愛い顔したいのになぁ。



「今日は、少し歩きませんか?」



そう言われて、
だまって頷く私。



少し歩きませんか? 


たったその言葉だけで、
何だか非日常にまっしぐらな感じ。



Sさんのほんの少し後ろの方を歩きます。



どこに向かうんだろうと思ったら、
某海が綺麗に見える公園のようです。



何だかどきどきしてきた。



だって、たぶんだけど、
大事な話があって海が綺麗に見える場所ってことは、やっぱり



愛の告白



なんじゃないだろうか。



だって、
わざわざそんなロマンチックな場所に連れて行って、
別れの話だったら、
あまりにもひどすぎる。


そんなの鬼だ。


Sさんは鬼じゃない。


だから、たぶん、別れの話じゃないっ!!!

(ギリギリの感じで、理屈をつなげていく私)



予想通り、
公園はカップルばかりで、
少し風も強いから、
みんな寄り添ってる。


いいなぁ、と思いながら、


「あっ、今、そんな状況じゃなかったんだ、私」


と我に返って、
Sさんの横顔を見上げると、
いつもより真剣な表情をして前を向いてる。


私はSさんに気付かれないように、
息をのみこむ。


さっきから、
喉の奥がおかしくなってる。からっからだ。



「ここから見える海、綺麗なんです」



ようやく立ち止まったSさんは、
そう言って目を細めた。


目の前には、きらびやかな船。


そして、海。


私の田舎のとは違って見えるけど、これもまた海なんだ。


そんなことを考えていたら、
突然、名前を呼ばれた。


名字でしか呼ばれたことなかったから、
すごく、びっくりした。




びっくりしすぎて、


えっ! って顔でSさんの方を見ると、


Sさんが、私の目を見てた。




それは、いつもの穏やかな瞳じゃなくって、
いつもより少し大きく広がって、
じっと私を見てた。



「はい」



と私は返事をした。






「僕と付き合ってもらえませんか」






春がきた。
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