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30代の婚活 独身女性たちの叫び 別館

30代の婚活や30代女性にまつわる色々な話。

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バレンタインデー その2

今日は、昨日の記事の続きです。



急に「まじめな話がある」と言われて、
ひどく、不安な気持ちになってくる私。


じっと、Sさんの目をみつめます。


緊張してるせいで、
胸の奥がきゅーーーってなってます。



「メールくれるじゃないですか」


「め、めーる?」


「はい。いつものメール」


「あ、はい」


「あれ、大体仕事の合間とかに見ることが多いんですけど」


「あ、ありがとうございます」


「いつも楽しい気分になって、癒されるんです」



え? メールの話? 


癒されてるって・・・えぇっと、これは、イイ感じの話って、
受け取ってもいいのかな。



「そう言ってもらえると、すごくうれしいです」


「最近とかは、結構、それを見るのが楽しみになってるんです」


「よかったぁ。ウザいって思われてるかって、心配だったんです」



そう言いながら、
にっこりスマイルしてみたら、


なぜか、Sさん、曇った表情。



「正直、メールでやりとりするのは、すごく楽しいんです。毎日でもしたいくらいなんです。これは、嘘じゃなくって、ほんとのほんとです」



あぁぁ、くる。

これ、絶対、次、ショッキングな言葉くるなぁ。

こわいなぁ。こわいよぅ。



「でも、考えてみると、やっぱり、その気持ちって好きっていう感じじゃなくって、友達って感じなんです」


やっぱり。悪いほうだぁ。


キツイなぁ。


「この前、お友達からって言われて、それならいいかなって思ったんだけど、やっぱり、恋愛感情が湧くかもしれないって思えてないと、失礼かと思って」


「・・・はい」


「それに変な期待持たせるのも悪いかなって。メールやってて、本当に楽しくて、いい友達には、なれると思うんだけど、あれですよね。いつか、その、恋人になれればって思ってるんですよね」


もう、私、ここで涙出てる。

ぐっとこらえて、
目のところでとどめておこうと思うんだけど、
少しずつ、あふれてくる。


恥ずかしいんだけど、しょうがない。
どうしようもない。



「それで、はっきり言っておいたほうが・・・」



私、ここでSさんの言葉をさえぎって、
がんばって言った。



「分かりました。Sさんは、私に恋愛感情が今後も、持てなさそうってことですよね。メールは楽しいけど、たぶん、お友達どまりってことですよね」


「・・・そうです」




「私、大丈夫です。それでも」



この前とは違って、
できるだけ、きちんとSさんの顔を見て言おうとしたけど、
あんまりうまくいかなかった。



「私、Sさんが好きだし、メールしてるのも楽しいし、だからってSさんを束縛したりとかしないです。だから、プレッシャーとかも感じなくていいですよ。ただの友達って思ってくれればいいです」


Sさんは、ちょっと黙って、
飲み物を飲んだ。


私は、Sさんの口から次に出てくる言葉が怖かった。


さっき、私が言葉をさえぎらなかったら、
Sさんは、何て言うつもりだったんだろう。



「トモダチです。普通のトモダチって感じで大丈夫です」


私は、もう一度そう言って、
からからになってる喉にお水を入れた。

トモダチっていう言葉を使うたびに、
胸の奥にヒビが入って行く感じがした。



Sさんは、結構長い間、
黙っていた。



「分かりました」



と彼は言った。


何が分かったのか、
お互いの認識に、ズレがありそうだったけど、
私はとにかく、
メールのやりとりは終わらないんだって思うと、
ほっとして、また、涙が出た。


全然、泣くタイプじゃなかったのにな、と思った。



「あの、うさぎの話、すごくいいですね」


とSさんは、話題を変えた。




それで、私は、


あぁ、もう重い話はないのかな


と思って、ちょっと心がゆるんだ。




「ふふっ。ごめんなさい。ちょっと心がゆるんじゃって。もう一杯だけ、飲み物もらっていいですか」



と言うと、Sさんは、急にあわてた様子で、



「ああっ、ごめんなさい。すぐ呼びますね」



と言った。あわててる姿が、ものすごく可愛いと思った。


私は、お店のおすすめのキャラメル的なあま~い飲み物を飲みながら、
Sさんに、昔私が飼ってたうさぎのおてんば話をしてあげた。

うさぎの話は、
たくさん用意してたから、
Sさんも、ちょっと癒されたかもしれない。


私とSさんは、
それから色々話した。

Sさんも動物が好きと聞いてうれしくなった。
Sさんは、実家で飼っている犬の話とかをしてくれた。

仕事の話は、あまりしなかった。


私も、何となく、
他の話がしていたかった。



私は、緊張から、急にまったりした話になって、
すごくその落差が大きくて、
Sさんが優しい顔で話してくれるから、
とても幸せな気持ちになって、

ず~っと、このまんまがいいなぁ

って思った。


でも、
Sさんは仕事があるようで、
ちょっと時計を見てる。


私も、これ以上、
時間を引き延ばしちゃ悪いなって思って、


「そろそろ出ましょうか」


って自分から言った。




駅で見送るときに、


「それじゃあ、また」


って彼が言って、

たった、それだけなの? って私は思って、


「また、メールしますね。おもしろいやつっ」


って、にっこりしたら、


「待ってます。僕のは面白くないかもしれないけど」


って言うから、


「そんなことないです。それに、気楽な感じでいいですよっ。どんなのでも。どんなのでも、うれしいですっ」


さっき、友達っていってたくせに、
さりげなく、自然にアピールしてる私。

ちょっと自分でも、分かんなくなってくる。


「それじゃ。今日はありがとうございました。すごく楽しかったです」


「こちらこそ、ありがとうございました。早速、職場で食べてみます」



あぁ、もう、ホントに終わりだぁ。

もう、行っちゃうんだねぇ。

また、メールだけのやりとりに戻っちゃうんだぁ。



そう考えてたら悲しくなって、
勝手に腕がすーっと伸びて、
Sさんの右手をつかんでた。


私は、すぐに崩れる雪の玉を包むような感じで、
Sさんの右手を2秒くらいにぎって、
そして、離した。


Sさんは、突然のことに、
びっくりしたようだった(当たり前だ)。


「おまじないかけときました。仕事でカラダが壊れないように」


「ありがとうございます。ちょっと、びっくりしたけど」


「私たち、友達だから。おまじないくらいは、いいですよね」





Sさんを見送った後、
ちょっと、電車で帰ろうか迷ったけど、
結局、歩いて帰ることにした。



大雪だった。


体を丸めて、
とぼとぼと雪の中を歩きながら、


最後のアレは、ちょっとやりすぎだったかな


と思った。


不思議ちゃんって思われなかったかな。

でも、今日の最後の方は、
ちょっと親密な感じだったし、
何となく、手が出ちゃったなぁ。


ふしぎ。



雪は、どんどん激しくなるようだった。




(おまけ)

友達からはじまる恋もあるはずっ。


絶対、振り向かせて見せるんだからっ。


(ふたりをつなぐ糸は、限りなく細いけどね。くぅ)

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