忍者ブログ

30代の婚活 独身女性たちの叫び 別館

30代の婚活や30代女性にまつわる色々な話。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

水族館デート その3

駅から水族館まで、
ふたりで歩きます。
 
 
二人並んで、
同じ目的地に向かってるのって、
初めてのことなので、
すでにハッピー気分満点です。
 
 
本当は、
もうちょっと近づいて、
たまに手と手が触れ合うくらいの距離にいたいんだけど、
Sさんの気持ちのこともあるし、
ちょっと遠慮しがち。
(遠慮して、当然なんだけど)
 
 
 
私は、
Sさんの左側を歩いています。
 
お話の途中に、
相槌をうつ感じで、
ちょろっとSさんの横顔を見ます。
 
 
その鼻筋のシルエットとかを、
目に焼き付けようとします。
 
また、今日が終わったら、
しばらく会えなくなるから、
いつでも思い出せるようにです。
 
 
 
 
さて、水族館に到着する頃には、
12時も近くなってきていました。
 
私は、
軽く家でお腹に入れてきたので、
そこまでお腹は空いていなかったのですが、
Sさんは、どうなんだろう。
 
 
もしかしたら、
すでにお腹が空いているんじゃないかな。
 
 
そんな気がしました。
 
 
なぜかというと、
忙しく仕事をしている男性って、
朝ごはんを抜いている人が結構いるからです。
 
 
もしかしたら、
その癖で、今日も食べてないんじゃないかなぁ・・・
 
 
「Sさん、お昼ごはんどうしましょうか」
 
 
と私が聞くと、
 
 
「そうですね。もう、おなか空きました?」
 
 
とSさん。
 
こっちを向いたときに、
じっとSさんの目を見ます。
 
 
やっぱり。
 
 
たぶん、Sさん、もうお腹空いてる。
早く、何か食べたい顔してるもん。
 
 
 
私「もしかして、朝ごはん食べてないんじゃないですか」
 
 
Sさん「えっ。どうして分かるんですか」
 
 
私「うふふ。秘密です」
 
 
 
何で秘密にするんだよっ。
 
と、自分に突っ込みながら、
早速、サンドイッチの出番がやってきたとニヤリとしました。
 
それと同時に、大丈夫かな、おいしく食べてくれるかなと、
心配にもなります。
 
 
 
「もし良かったら、私、サンドイッチ作ってきたんですけど・・・」
 
 
 
急に立ち止まり、
驚きの表情を見せるSさん。
 
 
そ、そんなに驚かせちゃったかな。
 
 
「えっ。ってことは、手作りですよね」
 
 
「はい。もし、良かったら」
 
 
まだ、驚きの表情を崩さないSさん。
 
 
 
・・・もしかして、また「つかみづらい女度」アップさせちゃったかな。
 
 
 
「うれしいです。実は、朝ごはん食べてこなかったんで」
 
 
 
やっぱりね。もう、仕事やりすぎだよ。
カラダが疲れてるんだ。きっと。
 
 
どこかいい場所ないかなぁと、
きょろきょろしていると、
 
 
「ちょっと僕、いい場所がないか回ってきます」
 
 
とSさんが、かけていきます。
 
 
 
 
その後ろ姿を見送りながら、
 
 
 
あぁ。今、私の愛しの人が、私のためにかけていく・・・
 
 
 
と、うっとりしてしまう私(おおげさ)。
 
 
 
 
もう、これって恋人同士じゃん。
 
周りから見たら、どう見たって恋人同士だよ。
 
そうに違いない。
 
 
 
私たち、もう恋人同士なんだよ(すごく怖い思い込み)。
 
 
 
 
Sさんは、
思っていた以上に早く戻ってきてくれて(戻ってくる姿も足が長くてかっこいい)、
風がそんなに当たらないのに、
日当たり良好のベンチを見つけてきてくれました。
 
 
そこにふたり並んで座ります。
 
 
少し苦めのウーロン茶と、
お弁当箱を取り出します。
 
 
ちらっとSさんの方を見ると、
じ~っと、私の様子を見ています。
 
きっと、こういうの馴れてなくて新鮮なんだ。
 
そう思うと、なぜかうれしくなります。
 
 
「はい。どうぞ」
 
 
ほんとは「召し上がれ」まで言ってみたかったんだけど、
大人なので、自重しました。
 
 
まずは、たまごの方のサンドイッチです。
 
 
Sさんは、
あっという間に食べてしまいます。
 
 
 
「すごくうまいです。お料理うまいんですね」
 
 
 
そんなことないですよ、と言いながら、
次のハムの方もあげます。
 
 
やっぱり、
Sさんはあっという間に食べてしまいます。
 
 
 
早い。やっぱ、男の人は食べるのが早いねぇ。
 
 
 
「ほんと、うまいです。こんなうまいサンドイッチ食べたの初めてです」
 
 
「もう、おおげさですねぇ。うふふふふ」
 
 
と言いながら、
 
 
 
そりゃあ、猛研究しましたから
 
 
 
と頭の中でつぶやく私。
 
 
 
さらに、
たまごサンドとハムサンドを一個ずつ食べるSさん。
 
 
もう、計4個も食べたけど、
まだまだ食べれそうな勢いです。
 
 
こりゃあ、からあげを出すのは、
もうちょっと後だな。
 
 
「ごめんなさい。僕ばっかり食べて。すごいおいしから」
 
 
そう言えば、
私、自分では食べてなかったなぁ、と思い、
一番カタチが崩れたハムの方を食べます。
 
 
うん。うまし。
寝る前、特訓した甲斐があったな。
 
 
Sさんが、
じっと私の方を見てます。
 
 
 
一瞬、「私の顔に見とれてるのかな」と思ったのですが、
 
 
あっ、そうか。まだ、食べたいんだ。
 
 
と気づき、
私の顔に見とれてたっていいんだよと思いながら、
次のサンドイッチを渡しました。
 
 
これもあっという間に食べてしまうSさん。
 
 
カラダは細いのに、
たくさん食べますねぇ。
うん。いいことです。
 
 
 
「これ、いくらでも食べれちゃいます。ほんと、うまいです」
 
 
もっと作ってくれば良かったなぁ。
 
 
でも、これがあるしねぇ。
 
 
と思いながら、鳥のからあげを出します。
 
 
Sさんの目がキラリと光ります。
 
 
「そ、それは。もしかして」
 
 
「好きですか。鳥のからあげ」
 
 
「嫌いな人いませんよ。そんなの。すごく食べたいです」
 
 
 
ちょっと子どもみたいで可愛いSさん。
 
 
こりゃあ、男をオトスなら、
胃袋をつかめっていうのは、
本当のことかもしれないなぁ、
とか、のんきなことを考えた私。
 
 
入れ物のふたに2つ乗せて渡すと、
ひょいひょいっと食べてしまうSさん。
 
 
 
やはり、早い。
 
噛むスピードも、私の3倍は早い。
 
う~ん。毎日、作ってあげたいよ。
 
こんなに喜んでもらえるなら、
お昼のお弁当だって、作ってあげるのになぁ。
 
 
元カノさんは、
こういうことしなかったのかなぁ。
 
 
はっ。ダメダメ。
今日は、そんなこと考えないようにするんだった。
 
 
 
「まだありますけど、食べます?」
 
 
「食べます。喜んで」
 
 
即答のSさん。
 
残り二つを、また入れ物のふたにのせてあげます。
 
本当は、そのままお口にアーンって入れてあげたいけど、
そういうのは我慢なのです(当たり前)。
 
 
結局、15分もたたないうちに完食。
 
 
 
「ごめんなさい。もう、なくなっちゃいました」
 
 
 
あと、もう1セットくらい軽く食べれそうなSさんだったけど、
持ってきた分は、全部なくなっちゃいました。
 
 
 
「ええっ。ごめんなさい。ほとんど、僕が食べちゃって。ほんと、ごめんなさい。もっとあるのかと思って」
 
 
「私は大丈夫です。朝、食べてきたし」
 
 
「いえ、本当ごめんなさい。確認もしないで」
 
 
 
すごく恐縮しているSさん。
いいんだよ。そんなのだったら、いつでも作れるんだから。
 
 
 
「おいしかったですか」
 
 
「たぶん、これまでで一番おいしかったです。ほんとです」
 
 
 
Sさんがほほ笑んでくれるので、
私は、すごく気持ちがよくなりました。
 
 
 
「そう言えば、僕、まだ言ってなかったですよね。バレンタインデーのお礼」
 
 
「あっ」
 
 
「チョコもすごくおいしかったです。ほんと、ありがとうございました。」
 
 
そういえば、
バレンタインのこと、すっかり忘れてたや。
 
 
でも、よかった。
喜んでもらえて。
 
 
 
「お礼と言ってはなんなんですけど、今度、ホワイトデーの近くにでも、夜ごはんとか行きませんか」
 
 
「はぁ」
 
 
 
すぐに理解できなくて、
空気が抜けたような返事をしてしまう私。
 
 
 
 
んっ?
 
 
 
今、Sさん、なんて?
 
 
 
何て言った?
 
 
 
もしかして、それって、デートのお誘い?
 
 
 
「えっ、もしかしてデートのお誘いですか」
 
 
あまりにも、びっくりしすぎて、
思わずそう聞いてしまう私。
 
 
 
「いえ、デートって言われると、なんか、あれですけど。お礼もしたかったし」
 
 
 
え~~~~~~っ!
 
 
 
今日の水族館だけで、
もう、ハッピー大爆発だったのに、
次のデートまでっ!
 
 
しかも、
私から無理やりじゃなくって、
Sさんから誘われた。
 
 
 
デートに誘われたっ!(あくまでもデートという言葉にこだわりたいらしい)
 
 
 
やった~~~~。
 
 
 
「ありがとうございます。すっごく楽しみです」
 
 
 
もう、ほんとにうれしくて、
いきなり涙がにじんだ。
 
 
まだ、水族館にも入ってないのに、
とんでもないサプライズだ。
 
 
あぁ、だめだ。
やっぱり、とまらない。
 
 
 
ぽろぽろぽろ
 
 
 
「す、すいません。何か変なこと言いました?」
 
 
「ごめんなさい。そうじゃないんです。ただ、うれしいだけで」
 
 
 
あぁ、またトイレで化粧しなおさなくっちゃとか思いながら、
幸せな気持ちでいっぱいになってる私。
 
 
なんでかなぁ、
なんでこんなナミダもろくなっちゃったかなぁ。
やっぱり、年のせいかなぁ。
 
 
でも、ほんとうれしいんだもん。
しょうがないよ。
 
 
 
 
水族館に入る前に、
もう、とんでもない展開です。

PR
  
Copyright ©  -- 30代の婚活 独身女性たちの叫び 別館 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi 
powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]